冬のキャンプの必需品・持ち物リスト!初心者向けに暖房設備や装備/道具を紹介!
冬のキャンプを存分に楽しむためには、寒さに対する対策をきちんとしていくことが必要です。そのための必需品とは何か、キャンプギアは多数あるので迷ってしまいますよね。そこで、この記事では冬キャンプに持っていくべき必需品をご紹介していきます。
目次
冬キャンプを楽しむための必需品が知りたい
冬のキャンプは澄んだ空気と綺麗な景色で人気がありますが、きちんと準備をしないと寒くて耐えられません。外は寒く、地面も冷えているので、テントの中も寒くなりがちです。きちんと持ち物を考えて、装備を整える必要があります。初心者の方は暖房器具やテント、マットなど、必要な道具をリストアップしていくことをおすすめします。
この記事では、冬のキャンプに持っていく持ち物を迷わないように、冬のキャンプの必需品とあると便利な道具をご紹介します。しっかり装備を揃えれば冬のキャンプは怖くないですし、澄んだ空気と森の風景や夜空の星を見ながら、焚き火でお湯を沸かしてコーヒーを飲む、そんなまったりした時間を楽しめます。
冬キャンプの必需品「テント」
冬のキャンプの持ち物といったらテントです。寒さや風を凌ぐ上でテントは必需品です。ですが冬キャンプ用のテントとはどんなタイプのものがあって、どんな特徴のものを選べば良いのでしょうか。選ぶ際のポイントや、冬キャンプ用のテントのおすすめの種類、そしてテントを選ぶ際の注意点をご紹介します。
冬キャンプ必需品のテントは冬用のものを使う
冬のテントには、ストーブなどの暖房器具があるリビング部分とテントが繋がっているものがおすすめです。外に出ることはテント内の温度を下げてしまうので、外に出なくても暖房とくつろぐ場所とが繋がっていることが重要です。また外との出入り口をしっかり閉め切れるものがおすすめです。スクリーンタイプの入り口のものは選ばないようにしましょう。
冬キャンプにおすすめなテントの種類
まず1つ目はコットンテント。これは素材の面で冬キャンプにぴったりなテントです。2つ目はワンポールテントです。ワンポールテントは機能面で冬タイプに適したテントと言えます。以下ではこの2つのタイプのテントについてご紹介しましょう。
コットンテント
コットン素材が使用されたテントで、ポリエステルやナイロンなどの化学繊維と比べると熱に対する耐久力があります。そのため、テントの中で暖房をつけてもテントが傷んでしまう心配はありません。また、遮熱性にも優れ、外気に熱を逃さず、外の冷気を中に伝えにくいため、テントの中に熱を閉じ込めてくれる性質があります。
ワンポールテント
ワンポールテントを選ぶメリットは、まず設営が簡単だということです。冬のキャンプにとってテントの設営は寒く、長引くほど体温が奪われていきます。ところがワンポールテントなら設営も比較的簡単のなので、ぜひ持っていきたい装備の1つです。またテントの中で暖房・団欒が完結しているので、外に出なくて済むのも大きなメリットです。
冬用テント選びの注意点
冬キャンプの必需品のテント選びで注意しなければならない点は、換気です。ストーブなどを暖房として使う場合、換気が必要となるので、換気用のベンチレーションがついているかは確認しましょう。また、テントの広さも広すぎると暖房効率が悪くなるので、注意が必要です。
冬キャンプの必需品「ストーブ」
冬キャンプにおいて、テントに並んで必需品と言われているのがストーブです。冬キャンプの必需品であるテントには暖房機能はありません。ここではそんなストーブについて、選び方やストーブの各種類ごとの特徴、そして選ぶ際の注意点をご紹介していきます。冬キャンプにおける暖房の主力ですので、しっかりポイントを押さえましょう。
冬キャンプにストーブは欠かせない
冬のキャンプにとってテントは「防寒」、ストーブは「暖房」の役割があります。キャンプ場では地面の上にシートやマットを敷いてテントを設営します。しかし、日中太陽に温められた地面は夜間に放射冷却現象によって底冷えする状態になり、テントだけではどんどん内部の温度は下がります。そのためストーブは冬のキャンプに必需品と言えます。
冬キャンプで使えるストーブの種類
キャンプ場で使えるストーブは、石油ストーブ、薪ストーブそしてガスストーブの三種類あります。それぞれ強みと弱みがあるので、ここでは「持ち運びしやすさ」「扱いやすさ」「暖房効率」を切り口に1つずつご紹介していきます。
石油ストーブ
ストーブとしてもっとも一般に広まっているタイプなのがこの「石油ストーブ」です。周囲に熱を放出するタイプと反射板で一方向に熱を出すタイプがあり、特徴として広い範囲を温めることができる「暖房効率の良さ」があります。また、火をつけやすく、さらに上の天板にお鍋を乗せて調理器具として使ったりなど、用途の幅が広く、初心者でも扱いやすい点も特徴として挙げられます。
ただしそんな石油ストーブにも弱点があり、重くて持ち運びの労力がかかること、そして灯油を補充する手間がかかるということです。また、灯油を入れたポリタンクも持ち物に入れなければんなりません。これらの点が石油ストーブのネックになると言えます。
薪ストーブ
2つ目のタイプ「薪ストーブ」の強みは火力が強く、暖房効率が3つのタイプで一番いい点です。一台あるだけで、テント内部は汗ばむほど暖かくなり、真冬のキャンプにも対応できます。もちろん天板に鍋やヤカンを乗せて調理することも可能。また持ち運びしやすい折りたたみ式で運搬性の良い機種も出ています。冬キャンプにもってこいのタイプのストーブと言えます。
そんな薪ストーブですが、着火が難しいというデメリットがあります。薪に火をつけるにはしっかり手順を知っていることが必要であり、これからキャンプを始めるという初心者の方には練習が必要です。また、火をつけるための薪も用意しなくてはならないですし、煙突を通せるテントも選ばなくてはいけません。冬キャンプにはぴったりですが、準備と経験が必要なタイプです。
ガスストーブ
ガスストーブは、ガス缶があれば利用でき、大きさも比較的コンパクトで軽量なものが多いため、持ち運びに便利です。また五徳を使えば煮炊きも可能なので、ほかの2タイプのストーブに比べて運搬性の良さ・使い勝手の良さは抜群です。そのため、災害時など非常用の暖房装置として非常用装備の中に入れられていたりします。着火も簡単なので初心者向きと言えます。
ガスストーブの難点はほかのタイプに比べると暖房効率が低いところです。ガスストーブ単体ではなかなか暖まりにくく、その暖房の効力を発揮するのは少人数かソロキャンプの時ぐらいでしょう。もしくはメインのストーブと併用して使うならちょうどいいでしょう。初心者向けではありますが、メインとしては力不足が否めないタイプです。
ストーブ選びの注意点
冬キャンプの必需品のストーブを選ぶ際には、必ずテントのタイプが「換気がしやすいタイプかどうか」を確認しましょう。最悪の場合、一酸化炭素中毒にもなりかねないため、換気がしやすいベンチレーション機能が付いているテントがおすすめです。ベンチレーションがついていればある程度は自然に換気が行われます。
冬キャンプの必需品「シュラフ」
冬キャンプの必需品で次に紹介するのは、「シュラフ」です。キャンプでの夜は放射冷却によって大変冷え込みます。そんななかで寝るとなると、それなりの防寒装備が必要になります。そこで役立つのが「シュラフ」という寝袋です。ここではシュラフの素材や形状、使用するシーン別に、初心者向けに選び方と注意点をご紹介します。
冬キャンプ必需品「シュラフ」で睡眠が変わる
シュラフの選び方次第で寝心地は大きく変わってきます。例えばシュラフの保温性能やデザインにのみこだわって選び、裏地の素材にまで目が行き届かなかった場合、裏地のナイロン素材のカサカサと擦れる音が気になって眠れないとか、寝返りが上手く打てずに寝違えてしまうこともあります。しっかりポイントをおさえて選んでいきましょう。
シュラフの失敗しない選び方
シュラフ選びは冬キャンプでの寝心地を大きく左右します。「寒くて全く眠れなかった」「寝心地が悪くて寝付けなかった」などがないように、ここでは「形状」と「素材」に着目してその選び方をご紹介します。ぜひ自分にあったシュラフ選びの参考にしてみてください。
シュラフの種類【形状】
シュラフの形状の中でもメジャーな「マミー型」と「封筒型」をご紹介します。「マミー型」はその名の通りミイラのように頭から足先まですっぽり包まれるように寝ることができ保温性能に優れています。また、たためばコンパクトになり、荷物がかさばりがちな冬のキャンパーにとっては嬉しい特徴です。ただし、包まれる=圧迫感もあり、若干値が張るのもネックです。
封筒型は布団のように上と下の布の間に挟まって寝るというタイプです。横はファスナーで閉じることができるので隙間風が入らず、マミー型のような圧迫感は感じずに寝ることができます。ただし、マミー型よりも荷物として かさばり、そして保温性能が落ちる傾向があります。封筒型を選ぶなら床面のマットの防寒性能を高めにしましょう。
シュラフの種類【素材】
シュラフを素材で選ぶ時、シュラフの中身の素材に注意しましょう。中身の素材はシュラフの保温性能の核となるため、ここの選択を誤るととてつもなく夜は寒いです。冬キャンプの必需品であるが上、各素材の特性をしっかり理解した上で選んでいきましょう。
シュラフの中の素材は、化学繊維とダウンの2種類があります。化学繊維は比較的リーズナブルで、汚れに強く、お手入れが簡単です。しかし保温力に関して言えば、ダウン素材に比べると劣るので、冬キャンプには向いていません。そんなダウン素材は保温性能が抜群で、冬キャンプでもしっかり体を温めてくれます。ただし、水分に弱いの防水性のシュラフカバーがあるとベストです。
シーン別に合うシュラフ
シュラフの素材ごと、形状ごとの特徴を説明しましたが、それぞれがどのようなシーンに選ぶべきなのでしょうか。以下ではシーンごとに使うべきシュラフのタイプと素材をご紹介します。そこで重要なのが「保温性能」です。イメージは「外気温がどのぐらいまで低くても大丈夫か」という目安です。今後のシュラフ選びの1つの目安として参考にしてみてくださいね。
冬キャンプの場合
一般的な冬キャンプであれば、保温性能は「0度±5度」の幅であれば十分で、中の素材はできればダウンが望ましく、化学繊維を使うなら保温性能、防寒性能が高いマットを使用しましょう。外側の素材はお好みで、カサカサの音が気にならなければナイロンなどの化学素材でもいいでしょう。形状はマミーでも封筒型でもOKですが、封筒型の場合も底冷え対策のマットは必要です。
雪山キャンプの場合
雪山キャンプの場合、装備や持っていく持ち物1つのミスが命取りになります。道具選びは慎重に行いましょう。シュラフの場合は中身は必ずダウン素材で、保温性能は「-10度」以上耐えられるもの、形状はマミー型、外の材質のこだわりはありません。雪山キャンプはそれだけ危険を伴うからです。また、雪の上でのテント設営になるので、マットの防寒性能は要チェックです。
他にもある冬キャンプの持ち物リスト「道具編」
冬キャンプはきちんと道具を揃えないと寒くて寝られなかったなど、楽しみが半減してしまいます。嫌な思い出にならないように、必要な道具は事前にリストアップしておきましょう。必需品の道具リストを作っておけば次回以降も使えますし、メンテナンス忘れも減るでしょう。また、リスト化することで道具を吟味することができるので、初心者の方には特におすすめです。
テント内の床からの冷気を防ぐ「マット」
冬キャンプで一番警戒しなければならないのは底冷えです。防寒性能抜群のテントや暖房効率のいいストーブ、暖かいシュラフを用意しても、底冷えは確実に体を冷やしていきます。そのため地面の冷気を遮断するためのマットは必需品です。電源がある場合はアルミマットとホットカーペットもおすすめですが、ある程度厚みがないとゴツゴツしてしまい、寝にくいので注意です。
冬キャンプ初心者には欠かせない「焚き火台」
冬キャンプではテント内で料理をすることもあります。その時のために焚き火を乗せておける台の「焚き火台」を持っていきましょう。冬キャンプではテントの中で衣食住が完結することが大事なので、煮炊きをするために焚き火台は必要です。ただ、持っていく道具の中に石油ストーブがある場合は代用できます。初心者の方は持ち物を極力少なくする工夫は常に意識しましょう。
暗い夜を照らす「ランプ」
冬のキャンプに限らず、夜を越す上で光源は必要になるので、ランプは必需品になります。冬は陽が沈むのも早いので持っていく道具リストに必須です。また、1つだけではなく、テント用と持ち運び用の二種類あると、トイレに行くときに持っていけますし、帰り道で自分のテントを見つけやすいです。
体を温める「毛布」や「ブランケット」
毛布やブランケットはテントの中でくつろぐときにも、キャンプ地に向かう道中でもあると便利なので必需品と言えます。ご飯を食べたり、本を読んだり、コーヒーを飲んだりするときに寝袋に入って寒さをしのぐわけにもいかないので、羽織れたり膝にかけたりできるぐらいの毛布やブランケットは持ち物リストに入れてもいいでしょう。
ゆったり座れる「チェア」
テントの床はマットを敷いていても若干底冷えは伝わってくるので、椅子は必需品です。ただし、キャンプ道具の中でもかさばる部類なので、コンパクトで折りたたみができるものがベスト。ただし、マットが防寒性能に特化しているというものであれば無理に必要ではありません
万が一に備えた「水」
冬キャンプで起こりうるトラブルとして、キャンプ場の水道が凍ってしまって使えないことがあります。なので、ミネラルウォーターや水道水を入れたペットボトルは必需品となります。暖房の効いたテント内の温度であれば凍る心配もありませんし、料理用の水としても使えるので便利です。必ず道具リストに加えておきましょう。
冬キャンプの必需品で防寒対策の装備も大事
冬のキャンプをどれだけ楽しめるかは、「どれだけ寒さに強い装備を用意できたか」によります。持ち物としてリストアップしたものの保温性能はどれほどか、防寒装備はしっかり用意したか、リストに挙げ忘れているものはないか、リストは何度もチェックしましょう。そしてここでは意外とリストから抜けてしまう冬キャンプに必要な道具をご紹介していきます。
ダウンコートやダウンパンツなどの「防寒着」
キャンプギアに集中しすぎると、意外におろそかになってしまうのが防寒着です。冬のキャンプは気温の低さと底冷えとの戦いです。テント、マット、シュラフ、そしてストーブも完璧だが薄着だとせっかくのキャンプギアも効果は半減です。おすすめはダウン素材が入ったコートやズボンです。忘れずに必要な装備のリストに入れておきましょう。
手元や首元を温める「手袋」や「ネックウォーマー」
首元を温めるネックウォーマーや手袋は持ち物リストに入れておきましょう。中にはマフラーを持っていく方もいますが、マフラーはあまりオススメしません。なぜなら、焚き火台やストーブにマフラーが垂れて燃えてしまわないとも限らないからです。首元と手先を寒さから守ることで体感の寒さは軽減できます。
冬キャンプは「下着」や「インナー」も大事
キャンプに持っていく道具リストから抜けやすいのが、下着やインナーです。防寒対策用の発熱インナーがいいでしょう。汗をかいたとき用に数枚もっていったほうがいいです。なぜなら、発熱インナーは汗に反応して暖かさを与えてくれますが、汗の吸収限界を越えると発熱が弱まり、寒気を感じるからです。汗をかいたら着替えるように数枚は替えをリストに加えておきましょう。
足元を冷やさない「防寒靴」
キャンプ中の足元は底冷えの影響を影響を一番受けやすいです。初心者の方でスニーカーでいってしまう方がいますが、NGです。靴底も厚く中綿がついているような冬用の防寒靴を必ずリストに入れて持っていきましょう。
冬キャンプにあると便利な暖房アイテム
ここからは必須ではない、あったら便利な暖房アイテムをご紹介します。ここまでに紹介した道具でも十分対応はできますが、より装備を充実させたい、子供も一緒に行くので準備は万全にしたいという方はぜひ参考にしてみください
初心者でも簡単に暖がとれる「電気カーペット」
AC電源があるキャンプ場であれば、電気カーペットを持ち物リストに入れてもいいでしょう。アルミマットやレジャーシート、厚手のマットを敷いてもじんわり底冷えは伝わってきます。なので、発熱する電気カーペトは完全に底冷えを遮ってくれます。AC電源が使えるキャンプ場に車で移動するという方はリストに電気カーペットは入れてもいいでしょう。
1つあると便利な「湯たんぽ」や「カイロ」
初心者の方や、キャンプは経験があるけど冬キャンプは初めてという方は湯たんぽやカイロがあると夜は安心して眠れます。これがあるのとないのとではシュラフの中の温度がだいぶ違います。寒がりという方は持っていく道具に入れてもいいでしょう。
テント内での足の冷えを防ぐ「スリッパ」
冬キャンプのテント内での底冷えから足を守るためにはスリッパも有効です。持ち物としてもかさばりませんし、初心者の方でも選ぶのに特別な知識を必要としないので、装備として一足は持っていくといいでしょう。
温かい飲み物が飲める「保温ポット」
冬用キャンプギアを充実させても、思わぬ誤算というものはあります。それは待機時間です。特にキャンプでは火を起こし、お湯を沸かすまでの時間は思った以上に長く、熱源の準備も含むと体の芯から冷えてしまうことも。そんな時は保温ポットにコーヒーや温かい飲み物を用意していくことをおすすめします。初心者の方はぜひ持ち物リストに加えておきましょう。
冬キャンプの必需品を揃えて冬キャンプを楽しもう
冬のキャンプは装備をきちんと整えて、必要な持ち物をリストアップし、吟味していくことが大事です。初心者の方はこの吟味をすることでキャンプギアへの理解が深まるでしょう。また持ち物だけでなく身につけていく装備は意外と盲点になりやすいので注意が必要です。キャンプ場に持ち込む・着ていく装備をどれだけ考えられるかで、冬キャンプの良し悪しは決まります。
この記事のライター
agaraukroam
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