スキレットの絶品ステーキの焼き方!シーズニング方法やおすすめ肉料理レシピも紹介!
スキレットはステーキを香ばしく、肉汁ジューシーに焼くことができます。またスキレットに乗せたまま食卓に出せばステーキのインパクトとスキレットの山小屋風の雰囲気でインスタ映えも!今回はスキレットを使ったステーキの焼き方とスキレットのお手入れ方法などをご紹介します。
目次
スキレットでステーキを焼いて美味しく食べよう!
スキレットは一般的に黒い鉄製の調理器具で、分厚く、フライパンよりやや小さめな見た目をしています。主にキャンプやBBQ、飲食店や家庭でも使われていて、焼き料理が美味しくでき、そのまま食器として使えばインスタ映えすることで人気を集めています。今回はそんなスキレットでステーキを美味しく焼き上げる方法とお手入れ方法をご紹介します!
スキレットでステーキを焼く前に
スキレットは焼き料理を美味しく仕上げてくれる優れものですが、いきなり使うと焦げてしまったり、もう使えなくなってしまうことも。ポイントは使う前にしっかりお手入れをすることです。このお手入れをシーズニングと呼びます。シーズニングには「慣らす」という意味があり、スキレットのシーズニングは「油に慣らす」という目的があります。
スキレットを購入したらまずシーズニング
シーズニングはスキレットの表面の工業用油やワックスを洗い落とすことから始めましょう。スキレットは買ったばかりの状態では、製造段階で防錆用に塗られた工業用の油や、ワックスが付いています。その状態でスキレットを使うことはできないので、まずはしっかり洗剤でゴシゴシ洗いましょう。ただし、洗剤を使うのはこれが最後です。
スキレットのサビ止めを洗い落としたら、水分を飛ばすために十分に空焚きしましょう。水分が飛んだら、スキレットを冷ましていくのですが、水をかけて冷ますのは厳禁です。スキレットが急激な温度変化で割れてしまうこともあるので冷めるのを待ちましょう。また、空焚き直後のスキレットはとても熱いので、軍手をはめて作業するのがおすすめです。
スキレットにオリーブオイルなどの良質な油を引いて、しっかり焼いてあげましょう。油から煙が出なくなるまでしっかり焼きます。そしてその上からオリーブオイルを塗ってさらに焼きます。最終的に全体が黒くなるまで繰り返します。そして最後に、食べないくず野菜等を油で炒めてからもう一度油を塗ってあげるとシーズニング完了です。
スキレットでステーキを美味しく焼く方法 !
いよいよお肉を焼いていきましょう。ただし、お肉にも準備が必要です。いきなり焼くと硬くなってしまうこともあります。きちんと下ごしらえや味付けをしてあげることで、より美味しいステーキをスキレットで焼くことができます。
お肉の準備
お肉は冷凍してあれば常温まで戻しておきましょう。中がシャリシャリした残念なステーキになるのを防げます。また、用意したお肉が安いお肉だった場合、筋切りをした方が硬くならず、そしてお肉が反り返るのを防げます。筋切りはお肉の脂身と赤身の境目のラインに垂直に刃を入れると筋が切れます。ただし、ヒレ肉の場合は筋切りの必要はありません。
スキレットは火にかけ、牛脂が半分溶けるまで炒めておきましょう。もし牛脂がない場合は普通の油で構いません。牛脂はあくまで風味づけのために使います。お肉が常温に戻ったら、最後にフォークなどで刺して穴を開け、そこに半分溶けかかった牛脂を塗り込みます。こうすることでお肉の中まで牛脂の風味が行き渡ります。これでお肉の準備は完了です。
よく誤解されて、ついついやってしまう間違いがあります。それは下味を前もってしっかりつけるために、焼くだいぶ前から塩コショウを振ることです。塩を振ることで、本来中に閉じ込めておきたい旨み成分が、水分と一緒に出てしまうので、塩を振るのは焼く直前ということを押さえておきましょう。
柔らかいお肉といえば「ヒレ」
ヒレ肉はいろいろある牛肉の部位の中でも特に柔らかい部位です。そのため筋切りの必要はありません。また脂身が少なくほぼ赤身なので、高タンパクでお肉を食べてる感覚が強い部位としても人気があります。また、100gあたりのカロリーが牛や豚などで一番少ないのも特徴的です。「お肉は食べたいけどカロリーが…。」という方はヒレ肉がおすすめです。
脂と肉の旨味を楽しめる「サーロイン」
サーロインは言わずと知れた高級部位です。部位としてはヒレの外側にあり、サシが入りやすく綺麗な霜降り肉になります。ヒレ肉に比べると脂身が多く、脂身の甘みも強い部位です。そのため焼きすぎは禁物で、せっかくの甘い脂身が溶け出てしまうので、焼き加減はレアからミディアムレアがおすすめです。
サーロインは脂身が比較的多いですが、国産のサーロインと外国産のサーロインとでは見た目も味も全然違います。国産のサーロインは、比較的満遍なく脂があり、これぞ霜降り肉と言えるビジュアルです。一方、外国産のサーロインはお肉は赤身が多く、お肉を食べてる!という感覚が味わえます。脂身が気になる方は、外国産のサーロインがおすすめです。
ステーキの焼き方ポイント
では、スキレットでステーキを焼いていきましょう。十分に焼かれて牛脂が溶けているスキレットにお肉を投入します。焼き方の基準は片面2分と覚えましょう。1〜2分未満はレア、約2分でミディアムレア、2分以上がウェルダンになります。焼いたあとはアルミホイルで包んで余熱で5分ほど休ませます。そうすることで肉の中に適度に火が入り旨味が増します。
スキレットでヒレ肉は焼く場合には注意が必要です。ヒレ肉は他のお肉とはことなり厚みがある場合が多いです。そのため、焼いていると横から肉の旨みが詰まったスープが流れ出ることも。それを防ぐために、側面に焼き色をつけてから、片面ずつ焼いていきましょう。これによって旨みが閉じ込められて、よりジューシーなヒレステーキになります。
ステーキを焼く時は時間を明確に決めて測って焼くといいでしょう。肝心なことは焼きすぎないことです。スキレットで焼いているときは、もちろんお肉の表面は焼きますが、イメージ的には「お肉に熱を溜めている」という感覚で焼きましょう。最後にアルミホイルで包んで、その溜めた熱(余熱)で仕上げていきます。
ステーキだけじゃない!スキレットにおすすめな肉料理3選
スキレットは焼き料理に最適な調理器具ですが、美味しくできる料理はステーキだけではありません。ここではスキレットでできるステーキ以外の肉料理とその簡単なレシピを紹介していきます。どれも簡単に作ることができるので、家庭ではもちろん、キャンプやBBQで披露してもいいでしょう。
おすすめ肉料理①:グリルチキン
鶏肉は常温に戻しておきましょう。また、鶏肉は分厚く、中が半生になるのは衛生的にも危ないので、横から切り込みを入れ、この後に作る漬け込み液が染み込みやすいようにフォークで穴を開けておくといいでしょう。漬け込み液はオリーブオイル、ニンニク、塩コショウを混ぜて作り、この中に鶏肉を入れて10分ほど待ちます。これで下ごしらえは完了です。
下ごしらえができたらあとは焼くだけです。焼くときは油を引いて皮目を下にして焼きましょう。皮の焼ける音がパチパチなり始めたらひっくり返し、皮をパリッと仕上げます。あとは付け合わせの野菜などを一緒に焼くと洗い物も少なく済みます。漬け込み液とスキレットの熱伝導の良さで加熱時間を短くでき、ふっくらしたグリルチキンが出来上がります。
おすすめ肉料理②:煮込みハンバーグ
煮込みハンバーグはスキレットで作ると熱伝導率の良さで調理時間を短縮でき、ハンバーグがふっくらジューシーにできます。キャンプやBBQの場合、ハンバーグのタネは前日に作っておくと洗い物が少なく済みます。イチから作る場合は挽き肉と卵、パン粉、塩コショウ、ナツメグを粘りが出るまで混ぜて形を整えて、少し休ませておきましょう。
家庭で作る場合、デミグラスソースは自作もいいですが、キャンプやBBQの場合はレトルトや缶詰のものを使うと便利です。また、出来上がる直前に付け合わせのコーンやブロッコリーを入れると色合いがよくなりますし、チーズを上から乗せるのもおすすめです。出来上がったらそのまま出せて、一人前ずつ作れるのもスキレットの便利な点と言えるでしょう。
おすすめ肉料理③:丸ごとカマンベールのベーコン巻き
日本人の大好きなカマンベールチーズをベーコンで包んで焼くというシンプルな料理!スキレットのサイズ感とマッチして、インスタ映えするということでよくアップされている料理です。ただインスタ映えするというだけではなく、味も申し分なし!ベーコンの塩気がトロけたカマンベールチーズと合わさってワインやお酒がすすむこと間違いなしです。
キャンプやBBQで作れば、これだけでおつまみとして大活躍です。作るのも簡単で、ただカマンベールチーズをベーコンで巻いて、あとはほどけないように楊枝でとめたり、アルミホイルで巻いてスキレットで焼けば完成を待つのみ。器もスキレットをそのまま使えばいいので、時短・技ありメニューとして覚えておいてもいいでしょう。
スキレットの使用後のお手入れ
使い終わったスキレットをお手入れせずに放置することは絶対NGです。食材の油や汁などが付着した状態だと、スキレットの表面が劣化してしまいます。最悪、焦げ付きやすくなったり熱に弱くなったり、使えなくなってしまうことも。ここでは使用後のお手入れ方法について簡単にご紹介します。
お湯で洗う
調理後のスキレットはしばらく熱いままです。そのため、後片付けの時には素手で触れず、軍手がおすすめです。スキレットが冷めていれば水でもいいですが、なるべく早めに使い終わりのお手入れをしてあげたいので、お湯で洗ってあげましょう。洗う際は表面の油のコーティングまで落ちないように、洗剤ではなくササラなどでこすって焦げ付きなどを落としましょう。
洗ったらシーズニング
表面の汚れが落ちたら、スキレットをもう一度シーズニングしてあげましょう。この時のシーズニングは最初ほど入念にする必要はありません。空焚きをして表面の水分を飛ばしたら、オリーブオイルやサラダ油を塗って乾かして終わりです。料理によって薄くなった油膜を元通りに戻してあげることで、スキレットを長持ちさせることができます。
スキレットでステーキをより美味しく!
スキレットは熱伝導率がよく、保温性にも優れています。そのためお肉に熱がじっくりと伝わっていくので、お肉の表面は香ばしくしっかりと焼けて、中は肉汁たっぷりジューシーなステーキができるのです。キャンプやBBQはもちろん、ご家庭でもスキレットは使えるので、ぜひスキレットを使ってステーキを焼いてみてくだい!
この記事のライター
agaraukroam
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