タープ下で焚き火ができる!難燃性素材シートのおすすめタープ7選!
タープ下で焚き火が出来たらより一層雰囲気のあるキャンプを楽しむことが出来ますが、タープの素材に注意して焚き火をしなければなりません。今回は焚き火の上に設置できる「難燃性素材」のおすすめタープと焚き火の上にタープを張る際の注意点などをご紹介します。
目次
タープ下で焚き火ができる専用タープはキャンプの必需品
「キャンプの魅力とは何でしょうか?」と聞かれたとき、人それぞれ答えは違うかとは思いますが、「焚き火ができる!」ということを挙げられる方は多いと思います。友人で囲むもよし、家族で囲むもよし。ひとまず火を囲んでいると何だか落ち着きますし、やはりキャンプには外せない要素の1つと言っても過言ではないでしょう。
では、そんな焚き火の天敵として懸念されることは何でしょうか。そうです、焚き火をかき消してしまう「雨」の存在ですね。「でも、それなら屋根の付いたタープ下で焚き火したらいいんじゃない?」と思われた方、それでは甘いです。どんなタープでも焚き火ができるかと言ったら、そうではありません。
そこで今回は、「せっかくキャンプのスケジュールを組んだのに、雨で何もできない!」なんてことのないよう、雨キャンプでも快適に焚き火を楽しめて、アウトドアをさらに充実させることができる焚き火専用のタープをご紹介します。
焚き火用タープと普通のタープの違い
焚き火専用のタープと普通のタープとの違いは、先に結論をずばり言っておくと、シートの「素材」が異なります。例えば、キャンプの焚き火において着火剤は燃えやすいですが、炭は中々燃えにくくて火が付かない!という経験をした初心者の方もいるのではないでしょうか?そのイメージがタープにも適用されます。
タープのシートにおける素材には、燃えやすい・燃えにくいという素材特有の性質があり、焚き火ができるかどうかが決まります。以下で詳しく解説していきたいと思います。焚き火によって火災や怪我などの事故に繋がる可能性もありますので、忘れないよう念頭に置くようにしてください。
一般的なタープでの焚き火は危険
一般的なタープ下での焚き火は大変危険です。シート素材にポリエステルやナイロンといった軽量の化学繊維が使われています。ズボンに焚き火の火の粉が飛んで、穴が開いた経験のある方はいらっしゃいませんか?あのようなイメージで、一般的なタープでは穴が開いてしまい、最悪の場合、燃え広がってしまう危険性があります。
焚き火用タープは燃えにくい
焚き火専用のタープのシート素材はコットンやTC(テクニカルコットン)といった化学繊維であり、重量がポリエステルやナイロンよりかは重いものの、難燃性という特徴があります。難燃性素材のタープは一般的なタープに比べると、焚き火の火や火の粉に対しての安全性は高いと言えます。
焚き火用タープの選び方
ここまでを踏まえると、「タープ下でも安全に焚き火がしたい!」という方は、難燃性のシート素材のタープをお買い求め頂ければよい、ということになります。 実は、他にも形状的に火に対して安全、ということも考える必要があります。以下で詳しく焚き火専用のタープの選び方を解説していきたいと思います。
難燃性素材のシートを選ぶ
焚き火専用のタープのシート素材はコットンやTC(テクニカルコットン)といった難燃性の化学繊維であり、このような難燃性であるシート素材のタープを選べば良い、ということは既に上で書かせて頂いた通りです。では、それぞれの素材ではどのような違いがあるのでしょうか?
コットン素材
シート素材がコットンの場合、それは文字通りコットン100%で出来ています。吸湿性が高く、かつ通気性も優れているため、夏キャンプの場合は涼しく、冬キャンプの場合は暖かく過ごせるといったメリットもあります。ただし、吸湿性が高いがゆえに、雨に濡れた場合はしっかり乾かさないとカビてしまう可能性があります。
TC素材
シート素材がTC(テクニカルコットン)の場合、それはポリエステルとコットンとを複合した混紡糸で出来ています。ポリエステルとコットンの双方の良いトコ取りをしたような素材であり、コットン素材のメリットをそのまま活かしつつ、より軽量で扱いやすさを追求したものとなっています。
タープの種類で決める
続いては、形状的に火に対して安全な焚き火専用のタープの選び方をご紹介します。名前がちょっとピンとこないものが多いかもしれませんが、要は、虫の侵入やプライベートを確保するような「テントタイプ」のタープは危険なので、開放感の高いタープを選びましょう、ということです。
ヘキサタープ
まずはヘキサタープです。ヘキサとはヘキサゴン(hexagon,六角形の意味)を指しています。基本的に、六角形の一枚布のシートと2本のメインポールからのみ成るので、設営としては比較的簡単です。人によってはポールを追加して、自分なりにアレンジしてテントを張る方もいらっしゃるようです。
レクタタープ
続いてはレクタタープです。ヘキサタープのシートが六角形だったのに対し、こちらは長方形のシートです。そのため、ヘキサタープの六角形の一枚布のシートを畳むのは少々コツが必要ですが、レクタタープのシートはキャンプ初心者でも畳みやすい形状になっています。
ワンタッチタープ
最後はワンタッチタープです。その名の通り、ワンタッチで非常に簡単に設営ができるタープを指しています。ただし、その代わりシートやポールが一体になっているわけですから、畳んだときに多少かさばります。また風にも若干弱い設計になっていますので、ご注意ください。
焚き火タープのおすすめ7選
ここまで、焚き火ができる専用のタープについてその概要をお伝えしてきました。「結局どんな商品ラインナップがあるの?」と思われた方、ご安心ください。ここからは、実際にどういった商品があるのか、ご紹介していきたいと思います。
テンマクデザイン「ムササビウイング13ft.TC“焚き火”version」
1つ目はこちら。実はこちらの形状はウイング型と呼ばれるもので、先に紹介した3つの形状とは若干異なりますが、焚き火専用のタープであることには変わりはありません。サイズがやや小さめのため、ソロキャンプや少人数でのキャンプに適しています。
- 素材:コットン混紡生地(TC)撥水加工済み、ポリエステル65%コットン35%
- サイズ(約):390×380/240(幅)cm
- 重量(約):本体/1,900g、総重量/2,150g
タトンカ「TARP 1 TC」
2つ目はこちら。タトンカは何とドイツ初のブランドで、アウトドア製品を他にも多く手掛けています。やや大きめなので、ファミリーやグループでのキャンプに適しています。
- 素材:ポリエステル65%コットン35%
- サイズ(約):445×425cm
- 重量(約):2,950g
テンマクデザイン「焚火タープ TC レクタ」
3つ目はこちら。最初に紹介したテンマクデザインさんの別のモデルです。サイズ感は2つ目のタトンカさんのモデルに近く、ファミリーやグループでのキャンプに適していると言えます。
- 素材:コットン混紡生地(TC)撥水加工済み、ポリエステル65%コットン35%
- サイズ(約):420×480cm
- 重量(約):本体/4,880g、総重量/5,530g(収納ケース等含む)
スノーピーク「TAKIBIタープ オクタ TP-430」
4つ目はこちら。このシートは変形八角形という特殊なシートを採用していることが特徴です。また、 二重構造のシートを採用しており、遮光性も高いことがポイントです。
- 素材:タープ本体/210Dポリエステルオックス(PUコーティング耐水圧1,800mm、ミニマム・テフロン撥水加工・UVカット加工)、インナールーフ/ポリエステル・コットン混紡
- サイズ(約):510×450cm
- 重量(約):8,900g
Hilander「TCタープ トラピゾイド」
5つ目はこちら。サイズが小さく機能性に優れており、夏場の日差しが強い場合はタープのシートを低めに設営して日差しを遮るなどして、ソロキャンプや少人数でのキャンプなど自由度の高いキャンプに適しています。
- 素材:ポリエステル65%コットン35%
- サイズ(約):360×340cm
- 重量(約):2,200g
DOD「オクラタープ」
6つ目はこちら。ネーミングが独特ですが、これはDODブランドの特徴です。サイズが非常に大きいため設営は少々大変ですが、少々の大人数なら余裕で対応できます。
- 素材:ポリエステル65%コットン35%
- サイズ(約):510×510cm
- 重量(約):4,200g
ユニフレーム「REVOタープ2L TAN」
7つ目はこちら。今回ご紹介する中では最もサイズ感が大きく、大人数向けなのが特徴です。大きい分アレンジも効きやすく、初心者上級者問わず人気に高い商品の1つです。
- 素材:ポリエステルタフタ150D(耐水圧1,800mm以上・UV-CUTコーティング・PUコート+テフロン撥水処理)
- サイズ(約):520×550cm
- 重量(約):2,100g
焚き火タープを使うときの注意点
さて、実際の商品紹介も終わり、「じゃあ、自分の目的に適したタープを注文しよう!そして、早速雨なんか気にせずにタープ下で焚き火を楽しもう!」と思われた方、あと少しだけお時間をください。最後に注意点をお伝えします。これらをお守り頂けない場合、火災などの最悪の事態を招いてしまう恐れがあります。
タープが燃えないよう火の扱いには要注意
焚き火専用の難燃性のタープは燃えにくいとお伝えしましたが、「燃えにくい」というだけで、「燃えない」わけではありません。つまり、火元を直接近づけてしまうようなことがあれば、いくら難燃性といえど燃え広がる危険性は潜んでいます。実際に焚き火を行う際は、距離を十分に離してから行うことを心がけてください。
焚き火タープは重さに気をつける
こちらも先にお伝えしておりますが、焚き火専用のタープのシートはコットン由来の素材のため、一般的なポリエステルやナイロン素材のタープに比べ重く、また雨を吸うと更に重さが増します。そのため、持ち運びの際に腰を痛める人も多いと聞きます。持ち運びには、無理せず数人で運ぶ等、怪我には気を付けてください。
カビを防ぐためしっかり乾かしてから収納する
またまた既に書いている内容ですが、吸湿性が高いがゆえに、雨に濡れた場合はしっかり乾かさないとカビてしまう可能性があります。そのため、収納する際はしっかり乾燥させてください。そうでないと、次回使用する際に「カビ臭くてとても使えない…捨てよう…」なんて、勿体ないことになってしまいます。
焚き火用タープを使ってアウトドアを充実させよう
今回は、タープ下でも焚き火が楽しめるような専用のタープについてご紹介させて頂きました。これを機会に、キャンプビギナー・キャンプマスター関わらず、ご購入を検討してみてはいかがでしょうか?雨の中でキャンプをするのも、都会の喧騒や仕事の忙しさを忘れることができて、通というものですよ。
もちろん、ここまででお伝えさせて頂いた通り、火災や怪我には十分注意してください。あくまで非日常を楽しむものですから、日常に支障をきたしては意味がないことには十分注意してくださいね。
この記事のライター
nattyo279